研究開発部門がPoCや新規事業に取り組むための、最適な技術環境を構築・支援します

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PoC・新規事業に挑む上での課題

技術者不足・技能継承の課題

日本の製造業では、熟練技術者の高齢化と若手技術者の不足が深刻化しています。
特に、技能の暗黙知 (ノウハウ) が属人化しており、技術継承の断絶が現場の生産性や品質に影響を与えています。

課題の例

  • 熟練者の「勘・経験」に依存した工程が多く、標準化が困難
  • 若手技術者が育つ前にベテランが退職
  • 技術継承のための教育コスト・時間が膨大

このような背景から、技能の形式知化と自動化が急務となっています。

AI・模倣学習・ロボットによる解決アプローチ

テグシスでは、こうした技術課題に対し、AI・ロボット開発に必要なハードウェア環境の構築支援を行っています。
技術企画部門の要望に応じて、処理性能・拡張性・運用性を考慮した提案型サポートを提供します。 AI技術と模倣学習 (Imitation Learning) を活用することで、熟練者の動作や判断をデータ化し、再現・継承することが可能になります。

模倣学習とは?

人間の行動を観察し、それを模倣するようにAIが学習する手法。技能の再現性が高く、ロボット制御にも応用可能。

活用例:
  • 熟練者の操作ログをAIが学習 → ロボットが同様の作業を再現
  • 品質検査の判断基準をAIが学習 → 自動検査システムに組み込み
  • 作業工程の最適化 → AIが複数のパターンをシミュレーションし、最適手順を提示
これにより、技能の継承だけでなく、工程の標準化・自動化・効率化が実現します。

MATLAB / Simulink / OpenCVの活用意義

これらの技術を支えるのが、MATLAB / Simulink / OpenCVといった強力な開発ツール群です。

ツール 活用領域 意義
MATLAB データ解析・AIモデル構築 熟練者の動作ログ解析、AIアルゴリズムの設計に最適
Simulink モデルベース開発・制御設計 ロボット制御や模倣学習のシミュレーションに活用可能
OpenCV 画像処理・視覚認識 品質検査・動作認識・物体追跡など、視覚系AIに強み

これらを組み合わせることで、現場の技能を「見える化」し、再現可能な技術資産として蓄積・活用することができます。

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現場での活用事例

ワークステーション提案事例

事例No.PC-24001322
機械学習用マシン
参考価格:
982,300

詳細を見る

予算100万円以内で、以下の2つの用途に適した構成をご提案した事例です。
[1]商用最適化 (混合整数計画等) ソルバーによる最適化問題の計算
[2]MATLABツールボックス (Deep Learning Toolbox, Reinforcement Learning Toolbox等) を利用した機械学習

これらの条件を踏まえ、CPUスレッド数とメモリ容量を優先したスペック選定にてご提案しました。

事例No.PC-11996
JMAG用ワークステーション
参考価格:
502,000

詳細を見る

JMAG、MATLAB/Simulink、PSIMなどの使用に加えて、機械学習や多目的最適化ツール (modeFRONTIER) を利用するためのマシンをご提案した事例です。

 

 

WSL2(OpenCV)使用例 

WSL2の使用例 OpenCVをWSL2上でセットアップした事例

⇒WSL2の使用例 -OpenCVをWSL2上でセットアップした事例-

OpenCVをWSL2上でセットアップした事例をご紹介した記事です。 

TKSロボット事例 

オープンソースロボットの調査・調達・製造によるアウトソース

⇒オープンソースロボットの調査・調達・製造によるアウトソース

ALOHA ロボットシステムのカスタマイズ・組み立て・現地設置

⇒ALOHA ロボットシステムのカスタマイズ・組み立て・現地設置

オープンソースハードウェアプロジェクトに対する充実・柔軟なサポートをご提供"HW Builder 360"

⇒オープンソースハードウェア調達、制作サービス「HW Builder360」

導入・設置サービス

ビフォアサポート ご検討段階でのご相談やご依頼 アフターサポート ご購入後のサポートや環境構築のお手伝い

研究開発環境の構築についてのご相談

よくある質問(FAQ)

Q1. Simulinkの導入に必要な環境は?

A.
Simulinkは、MATLAB環境上で動作するモデルベース開発ツールです。導入にあたっては以下の環境が推奨されます。
  • OS:Windows 10/11、macOS、Linux(Ubuntuなど)
  • CPU:Intel Core i5以上(マルチコア推奨)
  • メモリ:8GB以上(大規模モデルの場合は16GB以上)
  • GPU:画像処理やAIモデルの高速化にはGPU搭載が望ましい
  • MATLABライセンス:Simulinkと併せて、必要なToolbox(Control System Toolbox、Stateflowなど)を選定

また、WSL2環境でのOpenCV連携や、ロボット制御との統合を行う場合は、追加の設定やドライバが必要になることがあります。
導入前の環境診断やライセンス選定支援も可能ですので、お気軽にご相談ください。

Q2. PoCに必要なスペックは?

A.
PoC(概念実証)で求められるシステムスペックは、実施する処理内容や対象技術によって大きく異なります。
たとえば、AIによる模倣学習や画像処理を伴う場合、以下のような構成が推奨されます。

処理内容推奨スペックAIモデルの学習・推論NVIDIA GPU(RTX A4000以上)、メモリ32GB以上Simulinkによる制御シミュレーション高クロックCPU(Intel i7/i9)、SSDストレージOpenCVによる画像処理GPU支援あり、USB/カメラI/Oの安定性が重要

テグシスでは、PoCそのものを実施するのではなく、PoCを円滑に進めるためのハードウェア環境の構築・選定支援を行っています。

「どの程度の処理を想定しているか」「将来的な拡張性は必要か」など、ヒアリングを通じて最適なスペックを設計いたします。

Q3. 保守・運用はどうなっていますか?

A.
導入後も安心してご利用いただけるよう、テグシスでは柔軟かつ長期的なサポート体制を整えています。

  •  最長5年間のハードウェア保証(延長保証含む)
  •  オンサイト対応(全国対応可能。障害時の迅速な現地対応)
  •  評価機貸出制度(導入前の検証やPoC用に無償貸出可)
  •  定期点検・アップデート支援(OS・ドライバ・ソフトウェアの更新)

また、導入~運用を一貫して支援できる体制があるため、初めての導入でも安心です。

安心してPoCや新規事業に取り組めるよう、長期的な運用支援と柔軟な保守体制を整えています。

技術的なご相談

 

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