海外製品最適化PCの製作サービス – Metashape の例

 

Metashape (旧: Agisoft PhotoScan)は、人物、建物、遺跡、地形といったオブジェクトを様々な方向から撮影し、その写真から高品質な3Dモデルを作成することのできるソフトウェアです。写真の撮影位置の解析、ポイントクラウド(点群)の作成、メッシュの作成など、比較的処理の重い画像処理を行うため、快適な処理のためには、ご利用用途に合わせたスペックのマシン導入をおススメします。

弊社ではこのMetashapeでの処理に最適化した構成のPCをお客様のご要望に合わせてオーダーメイド製作しご提供しております。

テガラのMetashape向けマシンの特長

PCと併せてMetashapeライセンスのご購入も可能です

弊社の研究開発者向け海外製品調達サービス「ユニポス」でMetashapeを取り扱っております。
ライセンスを弊社でご購入の場合、Metashape をインストールした状態でお届けいたします。
もちろん、マシン本体のみでのご購入も歓迎いたします。

Metashape向けマシンの数々の提案実績、納品実績がございます

全国の大学、研究所、博物館施設、企業(主に測量・建設関連)等のお客様からお問い合わせをいただいております。
またお客様へ提案したマシン構成の事例の一部をWEBページでご紹介しています。
Metashape 向けマシン 提案事例一覧

定期的に検証を行い、最適なハードウェア構成を検討しています

ソフトウェアのバージョンアップや新型CPUのリリース時には、 それらを用いてのMetashapeの処理検証を行い、データを公開しています。

Metashape検証 に関する記事の一覧 | TEGAKARI

 

Metashape向けマシン ハードウェア構成検討のポイント

ポイント:
・処理したい写真の枚数と、作成したいモデルの品質により推奨スペックが異なります。
・搭載するビデオカード(GPU)や枚数により、処理速度の向上が期待できます。

注意:各項目は 2021年11月18日時点での情報となります
メーカーによるシステム要件と推奨ハードウェア構成情報はこちらでご確認ください

メモリ(RAM)について

Metashapeでは、「点群(point cloud)情報」 もしくは 「深度マップ(depth maps)データ」を基に、メッシュを構築します(Build Mesh)。

どういったものをモデリング対象とするのかによって、表面形式 (Surface type)に適した以下の設定が用意されており、それぞれの設定によって必要とされるメモリ容量が異なります 。
※ 深度マップ(depth maps)データを基にメッシュを構築する場合は、Arbitrary がデフォルトで選択されます

Surface type:Arbitrary

あらゆる種類のオブジェクトをモデリング対象とした設定。
様々な対象に対応する故にモデル化するオブジェクトのタイプを想定していないため、必要なメモリ容量が多くなります。
人形や建物などの”閉じた”オブジェクトを撮影した写真を使用する場合はこちらの設定を選択する必要があります。

Surface type:Height field

地形 や 遺跡の浅浮き彫り(bas-relief)など、平面をモデリング対象とした設定。
必要なメモリ容量が少なく、大きなデータセットを処理することができるため、ドローン等で撮影した大量の航空写真の処理に適しています。


これらのSurface type設定や、3Dモデルを作成するための写真の枚数(およびその画素数)、 エクスポートする3Dモデルの品質(Lowest / Low / Medium / High / Ultra high)といった要件により、メーカーで推奨されているメモリ容量が変わってきます。

より詳細なメモリ対応表はこちら:
PhotoScan_Memory_Requirements (メーカーWEBサイトよりPDFがダウンロードされます)

作成するモデルによって写真の容量や枚数が前後することを考えると、 少し余裕をもったメモリ容量を搭載することをおすすめします。

 

GPUについて

プロセスの段階によってはGPUによる処理が大きく速度向上に影響するため、搭載するGPUも重要な要素となります。スペックの高いGPUほど効果はありますが、スペック差(価格)ほど処理速度に大きな影響がない場合もありますので、費用対効果の高いビデオカードを選定する必要があります。

このようにお客様のご利用方法により最適なハードウェアの構成も異なってまいります。 ヒアリングにより最適な構成をご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問合せください。

 

Metashape用マシンのスペックにお悩みの方へのおすすめ構成 一例

「おすすめの構成を知りたい」「大体の予算感を知りたい」というお客様向けに、Metashapeの利用におすすめの構成例をご紹介します。

もちろんこれらの構成は一例ですので、ここからご希望に合わせてカスタムすることも可能ですし、お客様のご利用状況を伺い最適な構成を個別にご提案することも可能です。
お気軽にお問い合わせください。

事例No.PC-8918

埋蔵文化財発掘調査および遺物実測用マシン

用途:文化財発掘調査、遺物実測、Metashape、SfM
参考価格:940,500

1,200万画素の500~1,000枚程度の写真を、「Height-field mode」で3Dモデル構築処理することを想定した構成例です。

出土品単体のモデリングなど(Arbitrary mode)で500~1,000枚の写真を扱う場合には、メモリ容量をオーバーすると思われますので、ご注意いただけますようお願いいたします。

主な仕様

CPU Ryzen9 5900X (3.70GHz 12コア)
メモリ 64GB
ストレージ 500GB SSD M.2 / 2TB HDD S-ATA
ビデオカード NVIDIA Geforce RTX3080
ネットワーク on board (10/100/1000Base-T x1)
筐体+電源 ミドルタワー筐体 + 850W
OS Windows 10 Professional 64bit
その他 Agisoft Metashape Professional Edition Node-Locked License

事例追加日:2021/06/25
事例No.PC-8724

空撮写真から3Dモデルを作成するためのマシン

用途:Metashape、SfM、UAV
参考価格:1,383,800

ドローンで撮影した空撮写真4,000枚から、Metashapeで3Dモデルを作成するためのマシンです。

扱う写真が4,000枚規模の場合、品質設定にもよりますがメモリ容量は512GBが目安となります。AgisoftのWEBにおけるFAQ情報では、40Mpixの写真を920枚処理する場合でも使用するメモリ容量のピークが20GB近くですので、4倍の4,000枚であれば問題ないと考えられます。

主な仕様

CPU Xeon W-2295 (3.00GHz 18コア)
メモリ 512GB
ストレージ 1TB SSD M.2/ 4TB HDD S-ATA
ビデオカード NVIDIA Geforce RTX3080x2
ネットワーク on board (10/100/1000Base-T x1 5G x1)
筐体+電源 ミドルタワー筐体 + 1000W
OS Windows 10 Professional 64bit

 

事例追加日:2021/06/25
事例No.PC-8962A

RTX3090搭載 Metashape用マシン

用途:SfM、Metashape、三次元測量
参考価格:808,500

UAVで撮影した2,400万画素程度の写真 x1,000枚程度を、Metashapeで処理するためのマシンです。
従来のMetashape用マシン事例である「事例No.PC-PS002」を現行スペックにアップデートした構成です。

PC-PS002では、GPUとしてGTX1080Tiを2枚搭載していますが、現行のRTX3090は1枚でGTX1080Ti x2枚相当以上のスペックがありますので、本事例ではGPU x1枚構成としています。

主な仕様

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CPU Core i9 10920X (3.50GHz 12コア)
メモリ 128GB
ストレージ 500GB SSD M.2/ 4TB HDD S-ATA
ビデオカード NVIDIA Geforce RTX3090
ネットワーク on board (10/100/1000Base-T x1)
筐体+電源 ミドルタワー筐体 + 850W
OS Windows 10 Professional 64bit

事例追加日:2021/06/11
事例No.PC-8962B

RTX3080搭載 Metashape用マシン

用途:SfM、Metashape、三次元測量
参考価格:612,700

UAVで撮影した2,400万画素程度の写真 x1,000枚程度を、Metashapeで処理するためのマシンです。
お客様の希望はRTX2080程度のGPUでしたが、RTX2080は終息品のため、現行のRTX3080に変更しています。

主な仕様

CPU Core i9 10920X (3.50GHz 12コア)
メモリ 128GB
ストレージ 500GB SSD M.2/ 4TB HDD S-ATA
ビデオカード NVIDIA Geforce RTX3080
ネットワーク on board (10/100/1000Base-T x1)
筐体+電源 ミドルタワー筐体 + 850W
OS Windows 10 Professional 64bit

 

事例追加日:2021/06/11

 

この他にも、お客さまのご要望・用途を伺いご提案したMetashape向けPC の事例が多数ございます。

Metashape 向けマシン 提案事例一覧