海外製品最適化PCの製作サービス – MAGMA の例

 

MAGMA Computational Algebra Systemは、オーストラリアのシドニー大学のグループにより開発・販売されている数式処理システム(CAS)です。数ある数式処理システムの中でも代数計算に強く、計算速度の速さにも定評があることから、 世界中の数学者、代数学研究者に利用されています。

弊社ではこのMAGMAでの計算に最適化した構成のPCをお客様のご要望に合わせてオーダーメイド製作しご提供しております。

テガラのMAGMA最適化マシンの特徴

PCと併せてMAGMAライセンスのご購入も可能です

弊社の研究開発者向け海外製品調達サービス「ユニポス」でMAGMAを取り扱っております。
ライセンスを弊社でご購入の場合、MAGMAのインストールと動作確認を行ったうえでお届けいたします。

国内の有力な研究者様への納入と、長期運用実績を有しています

長年にわたる研究者様へのPCのご提供やサポート、また実際に弊社でMAGMAの動作を検証することでMAGMAの高速化に関するノウハウを蓄積してきました。

シドニー大学のサンプルプログラムを用いてベンチマークテストを行っています

シドニー大学の提供するサンプルプログラムを用いて計算速度のハードウェアベンチマークテストを行い、検証結果のデータを公開しています。
【参考】現行CPU、CPUオーバークロックにおける「MAGMA」の実行時間測定・比較

 

MAGMA最適化マシン ハードウェア構成検討のポイント

ポイント:
・MAGMAでは、1つの計算に対して1スレッド (1コア)しか利用しないものが大多数です
・搭載コア数分は複数の計算を同時に走らせることができます
・Windows OSの場合32-bit版のみの対応のためメモリ搭載数に制限があります

MAGMAの使用方法や重視する点により、構成が異なってきます

 

例1: 走らせる計算はひとつ。とにかくその計算を早くしたい

MAGMAでの計算においては、ひとつの計算につき1スレッド(1コア)しか利用しないことが多いため、CPUはコア数ではなくクロックの高いものを選択することが、計算速度向上に対する重要な要素となります。

本ページでご紹介している弊社製MAGMA専用PCのポイントとしては、クロックをさらに引き上げるために、Intel製のCPUを採用しております。これは計算に1コアしか使わない場合には自動的にクロックを引き上げる「TurboBoost」機能を利用することを前提としております。CPUのTurboBoost時のクロックが高ければ、さらなる計算速度の向上が期待できます。
また、オプションとしてOverClock設定を施すことでさらなるクロックアップのご要望にも対応可能です(ただしOverClockの設定にはご提供可能な仕様や保証期間に条件があります)。

例2: 複数の計算を実施する必要がある

コア数の多いマシンであればその搭載コア数に応じて、複数の計算を同時に走らせることができます。ただし複数の計算を実施する=複数のコアを使う場合には上記のTurboBoost機能が働かないため、ひとつひとつの計算速度はやや落ちます。しかし直列で計算させるよりも、並列で実行する方が早く計算を完走させることができます。

なおMAGMAとその他の計算を並列で実行することも可能ですので、さまざまな処理を一台のマシンで実施するようなご利用方法を想定される場合、コア数およびメモリの多いマシンをおすすめいたします。

このようにお客様のご利用方法により最適なハードウェアの構成も異なってまいります。
ヒアリングにより最適な構成をご提案いたしますので、ぜひお気軽にお問合せください。

 

 

MAGMA推奨構成事例

事例No.PC-8101A

数式処理ソフトウェア向けマシン (10コアCPU構成)

用途:特定ソフトウェア最適化(MAGMA)
参考価格:355,300

事例No.PC-4547を現行仕様にアップデートした構成です。弊社にてCPUオーバークロック設定、調整を行ったうえで出荷いたします (専用ルームにて負荷・温度テストを行い、安定稼働を確認したうえでの出荷となります)。

MAGMAも合わせてご購入いただく場合、ライセンス価格は利用するマシンのCPUコア数によって決まります。ご希望の際には、お気軽にご相談ください。

主な仕様

CPU Core i9 10900KF (3.70GHz ※TB時最大5.30GHz 10コア)
メモリ 64GB (32GB x 2)
ストレージ 250GB SSD S-ATA
ネットワーク on board (10GBase-T x1)
ビデオ NVIDIA Geforce GT 710 2GB
筐体+電源 ミドルタワー筐体 (幅233 x 高さ465 x 奥行543mm) + 850W
OS CentOS 7
その他 クロックアップ設定

事例追加日:2020/10/30
事例No.PC-8101B

数式処理ソフトウェア向けマシン (6コアCPU構成)

用途:特定ソフトウェア最適化(MAGMA)
参考価格:217,800

コストを重視した構成です。

MAGMAも合わせてご購入いただく場合、ライセンス価格は利用するマシンのCPUコア数によって決まります。本構成の場合、事例掲載当時のライセンス価格は20万円ほどですので、ライセンスとマシン本体をあわせた金額は45万円程度となります。 (2020年10月現在)
ご希望の際には、お気軽にご相談ください。

主な仕様

CPU Core i5 10600K (4.10GHz ※TB時最大4.80GHz 6コア)
メモリ 32GB (16GB x 2)
ストレージ 250GB SSD S-ATA
ネットワーク on board(10/100/1000Base-T x1)
ビデオ on board (DPx1 HDMIx1)
筐体+電源 ミドルタワー筐体 (幅233 x 高さ465 x 奥行543mm) + 750W
OS CentOS 7

事例追加日:2020/10/30
事例No.PC-8101C

数式処理ソフトウェア向けマシン (8コアCPU構成)

用途:特定ソフトウェア最適化(MAGMA)
参考価格:275,000

8コアCPUを採用した構成です。

6コア構成よりもTurboBoost時の最大クロックが引き上げられているため、MAGMAの利用により適した構成になっています。

主な仕様

CPU Core i7 10700K (3.80GHz ※TB時最大5.10GHz 8コア)
メモリ 64GB (32GB x 2)
ストレージ 1TB SSD S-ATA
ネットワーク on board(10/100/1000Base-T x1)
ビデオ on board (DPx1 HDMIx1)
筐体+電源 ミドルタワー筐体 (幅233 x 高さ465 x 奥行543mm) + 750W
OS CentOS 7