MinION Mk1Dでの解析に最適なPC構成、迷ったらテグシスにご相談ください。
― ナノポアシーケンス解析に必要な性能を、研究内容に合わせてご提案します ―
Oxford Nanopore Technologies社が開発した超小型DNA/RNAシーケンサー「MinION Mk1D」。
その高性能を安定して活用するには、適切なIT環境が不可欠です。
テグシスでは、研究現場のニーズに合わせたワークステーション構成をご提案しています。
MinION Mk1Dとは?
Oxford Nanopore Technologiesが開発した、手のひらサイズの次世代シーケンサー。
MinION Mk1Dは、リアルタイムでDNAやRNAの配列を読み取ることができる超小型シーケンサーです。USB-CケーブルでノートPCに接続するだけで、ラボでもフィールドでもすぐに解析を開始できます。
※本ページは、2025年10月22日現在の情報に基づいています。
特徴とメリット (クリックで表示)
- 持ち運び可能なサイズと重量
約130g、W125×D55×H13mmのコンパクト設計。現場での迅速な解析にも対応。 - 高性能なリアルタイム解析
最大48Gbの出力 (理論値) で、短鎖から超長鎖 (最大4Mb超) のDNA/RNAまで対応。
シーケンス中にデータが即時ストリーミングされ、リアルタイムで解析可能。 - 柔軟な接続性と電源供給
USB-C接続により、ノートPCから直接給電。外部電源不要で、モバイル環境に最適。 - 温度制御機能で安定動作
ペルチェ素子によるアクティブ温度制御を搭載し、10〜35℃の環境下でも安定稼働。
主な用途例 (クリックで表示)
MinION Mk1Dは、以下のような研究・解析に適しています。
- 細菌メタゲノム解析
- 細菌分離株や全ゲノムのシーケンス
- ウイルスアンプリコン解析
- 全長16S rRNA解析
- エクソーム解析 (whole exome)
- トランスクリプトーム解析 (cDNAまたはdirect RNA)
なぜ注目されているのか? (クリックで表示)
従来のシーケンサーでは、専用機器や大規模なラボ環境が必要でした。
MinION Mk1Dはその常識を覆し、「現場での即時解析」を可能にしたことで、感染症対策、環境モニタリング、臨床研究など、幅広い分野での活用が進んでいます。
詳細スペックは 公式サイト をご覧ください。
MinION Mk1Dの性能を活かすには、PC選定がカギ
MinION Mk1Dは、USB-C接続でノートPCから給電できる超小型シーケンサー。
MinION Mk1Dにより場所の制約がなくなり、ラボでもフィールドでもすぐに解析が始められる一方で、解析内容によってはより高性能なPC環境が必要となります。
- リアルタイムで超高精度なベースコールの生成をサポート
- 長時間ラン (通常72時間)
- 大規模解析
- クラウド連携 (EPI2MEなど)
これらを安定して運用するには、GPU・メモリ・CPU・ストレージ・OSなど、要件に基づいて構成設計する必要があります。
テグシスなら、研究内容に合わせて最適な構成をご提案
「何を選べばいいか分からない…」という方もご安心ください。
テグシスでは、研究目的や運用環境に応じて、構成をご提案しています。
MinION Mk1D 用ワークステーションのポイント
| コンポーネント | 最小要件 | 推奨仕様 |
| GPU | NVIDIA RTX 5060 Laptop GPU以上 | ベースコールなどの処理には、NVIDIA RTX 5090 Laptop GPUなどの高速GPUが推奨されます |
| メモリ | 16GB以上 | 解析中のデータ保持やリアルタイム処理には、32GB以上のメモリが推奨されます |
| CPU | Intel i5 / AMD Threadripper (6コア) 以上 | 並列処理に対応したIntel i7 (12コア以上) などの高性能CPUが望まれます |
| ストレージ | SSD 1TB以上 | 1回のランで350GB以上のデータが生成される可能性があるため、2TB以上のSSDが推奨されます |
| 外部I/F | USB Type-C (USB 2.0以上) | USB Type-C (USB 2.0以上) |
| OS | Windows 11 / Ubuntu 22.04 LTS / Ubuntu 24.04 LTS | Windows 11 / Ubuntu 22.04 LTS / Ubuntu 24.04 LTS |
これらの要件を満たすことで、MinION Mk1Dのリアルタイム解析機能を安定して活用できます。
参考:MinION Mk1D IT requirements | Oxford Nanopore Technologies
なぜこの構成が必要なのか?
MinION Mk1Dは、従来のシーケンサーとは異なり、リアルタイムで大量のデータを生成・解析するため、一般的なノートPCやデスクトップでは処理が追いつかないケースがあります。特に以下のような状況では、専用構成が不可欠です。
- 長時間の連続ラン (通常72時間)
→ 安定した電源供給と冷却性能が求められます。 - 大規模解析
→ メモリ・CPU・GPUの同時負荷に耐える構成が必要です。 - EPI2MEなどのクラウド連携解析
→ 運用方法によってはDockerなどのコンテナ環境やネットワーク設定の最適化が重要です。
テグシスの構成提案はここが違う
- 研究内容に応じたカスタマイズ
細菌解析・RNA解析・フィールド利用など、目的に応じて最適な構成をご提案します。 - 予算と性能のバランス設計
「必要十分なスペック」を見極め、無駄のない構成を設計します。 - 導入後のサポートも充実
ソフトウェアのインストール、初期設定、トラブル対応まで一貫して支援します。
MinION Mk1D用ワークステーション構成例
| CPU | Intel Core Ultra 7 265K 3.90GHz(8C/8T)+3.30GHz(12C/12T) |
| メモリ | 合計64GB DDR5 6400 32GB×2 |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX5090 32GB |
| ストレージ | 2TB SSD M.2 NVMe Gen4 |
| 外部I/F | Thunderbolt4 USB Type-C(2),USB 10Gbps Type-A(6) |
| OS | Ubuntu 24.04 |
| 価格 | ¥982,300-(税込) |
ノートPCでの運用を希望される方へ
MinION Mk1DはノートPCでも運用可能ですが、Ubuntu対応モデルは国内では非常に限られています。
そのため、テグシスでは以下のような選択肢もご案内可能です
System76製ノートPC
- Ubuntuプリインストール済み
- 高性能・カスタマイズ可能
- 海外製ながら国内サポート対応可能 (※あんしんプラスへの加入が必要です)
※ 国内WindowsモデルにUbuntuをインストールする場合、ドライバ不具合や保証の問題が発生する可能性があります。
テグシスなら相談できます!
初めてのPC選びは、専門用語や仕様の違いに戸惑うことも多く、「本当にこの構成で大丈夫かな?」と不安になる方もいらっしゃいます。 「このスペックって何?」「自分の研究に合ってるか分からない…」という方もご安心ください!
テグシスでは、そんな研究者の皆さまの声に寄り添いながら、研究内容に最適なPC構成をご提案しています。
こんなお悩み、ございませんか?
- 「研究室で『このソフト使って』と言われたけど、どんなPCが必要か分からない」
- 「予算内で、なるべく快適に使える構成を知りたい」
- 「メモリって何?GPUって必要なの?」
こうした疑問も、専門スタッフが丁寧にヒアリングしながら一緒に解決していきます。
PCやワークステーションのことがわからなくても大丈夫
- 研究内容をお知らせいただければ、目的に合ったスペックを分かりやすくご提案します
例:「ナノポアシーケンサー解析用のPCが欲しい」「同じPCで機械学習もやりたい」など - 他の研究者の導入事例も多数公開中
実際にどんなPCが使われているか、具体的な事例を参考にできます - 導入後も安心のサポート体制
ソフトウェアのインストールや初期設定など、運用開始までしっかりサポートします
よくある質問 (FAQ)
Q1:インターネット接続は必須ですか?
MinKNOWの動作、ソフトウェア更新、クラウド解析 (EPI2ME) などにインターネット接続が必要です。
ただし、フィールド利用などでオフライン環境が想定される場合は、事前にOxford Nanopore社のサポート窓口への相談が必要です。
テグシスでは、オフライン運用に向けた構成提案や事前準備の支援も行っています。
Q2:USB-AポートしかないPCでも使えますか?
MinION Mk1DはUSB-C接続による給電と通信を行うため、USB-A変換アダプタでは電力不足や通信不安定のリスクがあります。
USB-C (USB 2.0以上) ポートを備えたPCをご使用いただくことを推奨します。
Q3:セキュリティソフトやウイルススキャンはどうすればいいですか?
リアルタイム解析中にウイルススキャンがファイルにアクセスすると、処理が遅延・中断する可能性があります。
また、OSの自動更新も手動設定に変更し、解析中の再起動を防ぐことが重要です。
Q4:どのくらいのストレージ容量が必要ですか?
POD5、FASTQ、BAM形式のファイルが生成されるため、2TB以上のSSDを推奨しています。
また、解析中の一時領域も必要となるため、余裕を持った構成が望ましいです。
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