本ページでは、大学・研究機関で新たに研究室を立ち上げるの皆様に向けて、AI・ロボティクス分野における機材選定の課題を解決するための情報をまとめました。
「何を選べばいいか分からない」「予算内で性能を確保したい」「導入後の運用が不安」といったよくある悩みに対し、実際の導入事例や製品選定、サポート体制を通じて、研究に集中できる環境づくりをサポートします。
若手研究者が直面する5つの課題とその解決策
研究室の立ち上げに際して、若手研究者が直面する課題は多岐にわたります。
機材選定の迷いや、複雑な調達手続き、限られた予算での性能確保、導入後の運用不安など、研究に集中するためには乗り越えるべきハードルが少なくありません。
このセクションでは、そうした課題に対してテグシスがどのような支援を提供できるかを、具体的なサービス内容とともにご紹介します。
単なる製品紹介にとどまらず、研究者の立場に寄り添ったサポート体制を通じて、研究スタートをスムーズに、そして安心して進められる環境づくりを支援します。
1. 何を選べばいいか分からない
研究テーマに合った構成が分からないという声に応え、CADやシミュレーションに最適なワークステーションの選定ガイドを提供。材料評価や解析に必要なスペックを明示し、研究目的に応じた構成例をご紹介します。
2. 調達手続きが複雑
海外製品の調達支援として、輸入・保証・サポート体制の情報を整理。導入までのステップを図解で説明し、初めての調達でも安心して進められるようサポートします。
3. 予算内で性能を確保できない
限られた予算内で性能を確保したい方へ、コストパフォーマンスに優れた製品を厳選して紹介。段階的導入の提案も行い、初期導入から拡張までの計画を支援します。
4. 情報が足りない
学会や共同研究で使用されている機材の事例や、専門誌・フォーラムで話題の製品情報をまとめて提供。信頼できる情報源からの推薦を活用し、選定の参考にしていただけます。
5. 導入後の運用が不安
研究機材の導入後もスムーズに研究を開始できるよう、環境構築・初期セットアップ・現地設置支援まで一貫してサポート。「届いたその日から使える」状態を目指し、研究者の貴重な時間を最大限に活用できる体制を整えています。
導入から運用までのフルサポート体制
研究機材の導入は、製品を購入するだけでは終わりません。
研究テーマに合った構成の提案から、環境構築、現地設置、導入後の技術サポートまで、一貫した支援体制が整っているかどうかが、研究の立ち上げスピードとその後の成果に大きく影響します。
テグシスでは、研究者が本来の業務に集中できるよう、導入前から導入後までを見据えたフルサポート体制を提供しています。
「届いたその日から使える」状態を目指し、時間と手間を最小限に抑えながら、安心して研究をスタートできる環境づくりを支援します。
- 初期ヒアリング:研究テーマ・用途・予算に応じた最適構成を提案
- 環境構築・セットアップ:OS・ドライバ・必要ソフトウェアのインストール済みで納品
- 現地設置・動作確認:研究室での設置・接続・初期動作確認まで対応可能
- 導入後サポート:日本語での技術サポート・トラブル対応も万全
研究に集中できる環境を、私たちが整えます。
機材ラインナップと導入事例
研究室立ち上げに必要なアイテムを、用途別にご紹介しています。
テグシス製ワークステーション(提案事例)
大規模言語モデル計算処理向けマシン
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CPU | Intel Xeon W5-2565X 3.20GHz (TB3.0時 最大4.8GHz) 18C/36T |
メモリ | 合計256GB DDR5 5600 REG ECC 32GB x 8 | |
GPU | NVIDIA RTX 6000 Ada 48GB x 2基構成 NVIDIA RTX A400 4GB (MiniDisplayPort x 4) |
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ストレージ | 2TB SSD M.2 NVMe Gen4 | |
電源 | タワー型筐体 1500W 80PLUS PLATINUM | |
OS | Microsoft Windows 11 Professional 64bit | |
その他 | ソフトウェアインストール Dify (v0.15.2+) / Ollama (v0.5.7+, Desktop 2.139.1733+) / Llama 3.3 model / Docker Desktop (企業利用はライセンス要確認) / Power BI |
NVIDIA Omniverse用ワークステーション
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CPU | Intel Xeon W7-3545 2.70GHz (TB3.0時 最大4.8GHz) 24C/48T |
メモリ | 合計512GB DDR5 5600 REG ECC 64GB x 8 | |
GPU | NVIDIA RTX6000 Ada 48GB (DisplayPort x4) ×2 | |
ストレージ | 2TB SSD M.2 NVMe Gen4 | |
電源 | タワー/4U両対応シャーシ リダンダント電源 200V-1800W(100V時 1000Wまで) | |
OS | Ubuntu 22.04 |
海外製ハードウェア
ALOHA Stationary AI | Trossen Robotics 両手遠隔操作 オープンソース ロボットアーム (クリックで表示)
Stationary AI (Aloha Evolved) | Trossen Robotics 両手遠隔操作 オープンソース ロボットアーム
学習用途に最適な固定型ロボット向けのAIシステム Stationary AI (ALOHA) は、 低コストでありながら、産業用アームに匹敵する精密な操作が可能。 ロボット開発やプログラミングの学習に特化しており、特に、トランスフォーマーやアクション・チャンキングといった高度な学習内容にも対応しています。
Solo AI (Aloha Evolved) | ALOHA ロボットアーム AI制御 SLAM
Trossen Robotics社の「Solo AI(ソロ AI)」は、研究・教育機関向けに設計された高度なロボットアーム型ロボティクスプラットフォームです。
コンパクトながら堅牢な筐体設計を採用し、用途に応じてCompact PCや高性能ノートPCを選択できる柔軟な演算環境に対応。模倣学習や操作制御など、AIアルゴリズムの開発・検証に最適です。さらに、Intel RealSense深度カメラ(D405)やIMU(慣性計測装置)を標準装備し、高精度なセンシングとデータ収集が可能です。
WidowX AI (Aloha Evolved) | Trossen AI対応 6軸ロボットアーム
Trossen Robotics社が開発したAI対応6軸ロボットアーム「WidowX AI」は、 強力なDYNAMIXELサーボモーターを搭載し、高精度な動作とスムーズな制御が可能です。
Mobile AI (Aloha Evolved) | ALOHA SLAM 物体認識対応 屋内ナビゲーション対応
Trossen Mobile AIは、自律移動やAI処理の研究・開発に最適なモバイルロボットプラットフォームです。
NVIDIA Jetson Orin NXを搭載し、画像認識・物体検出・経路計画などのリアルタイム処理を高速に実行。ロボットの「見る」「考える」「動く」を統合し、高度な自律動作を実現します。
Mercury Humanoid Robot Series | 7自由度ロボットアーム ヒューマノイドロボット (クリックで表示)
Mercury Humanoid Robot Series | 7自由度ロボットアーム ヒューマノイドロボット
中国 Elephant Robotics 社の開発した、軽量ロボットアームを搭載したヒューマノイドロボットシリーズ。
以下3種類の製品がラインアップされています。
- Mercury A1 : 軽量の7DoF協働ロボットアーム
- Mercury B1 : 2つの7DoFロボットアームを備えたセミ・ヒューマノイドロボット
- Mercury X1 : 2つの7DoFロボットアームと移動のためのモバイルベースを備えた汎用ヒューマノイドロボット
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TITA / Diablo | ダイレクトドライブ アクチュエータ モバイルロボッ (クリックで表示)
TITA / Diablo | ダイレクトドライブ アクチュエータ モバイルロボット
中国 DirectDriveTech 社の開発する 車輪付き二脚ロボットシリーズ。
同社が設計・開発するダイレクトドライブ・アクチュエーターが搭載されており、優れた安定性・運動性能を実現しています。
2024年現在、以下 2種類のロボットがラインアップされています。
Hello Robot Stretch 3 | 腕 移動ロボット 研究向 マニピュレータ (クリックで表示)
Hello Robot Stretch 3 | 腕 移動ロボット 研究向 マニピュレータ
3Dカメラ、9自由度の慣性計測ユニット(IMU)とLiDAR、車載コンピュータなどを搭載した自律移動ロボットに、人間の腕の代わりとなる細い伸縮アーム・グリッパーが取り付けられたモバイルマニピュレータ。
xArm | 最大7自由度 協働 ロボットアーム (クリックで表示)
xArm | 最大7自由度 協働 ロボットアーム
製品の生産性や品質の向上のために開発された協働ロボットアーム。
動作範囲700mm、0.1mm精度の再現性を持ったxArmは費用対効果が高く、工場などでの運用はもちろん、ロボット工学研究、メーカーでのプロトタイピング、写真や映像の撮影等、多目的な用途での活躍が期待できます。
Neon (Pupil Labs) | 研究開発用途 モジュール型 アイトラッキング メガネ デバイス (クリックで表示)
Neon (Pupil Labs) | 研究開発用途 モジュール型 アイトラッキング メガネ デバイス
Pupil Core および Pupil Invisible を開発するPupil Labs 製の、モジュール設計の最新視線追跡デバイス。高い精度と汎用性を持つファストプロトタイピングのためのアイトラッキングソリューションです。
Bitcraze Crazyflie 2.1シリーズ | 手のひらサイズ ドローン組立キット (クリックで表示)
Bitcraze Crazyflie 2.1シリーズ | 手のひらサイズ ドローン組立キット
手のひらサイズの軽量ドローン開発プラットフォーム。
Crazyflie 2.1シリーズは、オープンソース環境を活用し、教育・研究用途に最適なモジュール式クワッドコプターです。 軽量で扱いやすく、教育や軽量センサーを活用した研究プロジェクトに最適な「Crazyflie 2.1+」と、 よりパワフルで高度なプロジェクト(ペイロードを伴う用途や長距離飛行)に適した「Crazyflie 2.1 Brushless」があります。
Rokoko Full Performance Capture | 全身 モーショントラッキングシステム (クリックで表示)
Rokoko Full Performance Capture | 全身 モーショントラッキングシステム
表情を含む全身をシームレスに追跡できるモーションキャプチャデバイス。
アクターの身体全体の動き、顔の表情、そして指先の細かい動作までもリアルタイムでキャプチャ可能です。 直感的な操作性と高い精度が特徴で、ゲーム開発、映画制作、VRコンテンツ制作、アニメーションなど、 多岐にわたるクリエイティブ分野で活用されています。
海外製ソフトウェア
C++ to C# Converter等 (Tangible Software Solutions社製品) | 各種ソースコード 変換 ソフトウェア (クリックで表示)
C++ to C# Converter等 (Tangible Software Solutions社製品) | 各種ソースコード 変換 ソフトウェア
VB、C#、C++、Javaに対応したソースコード・コンバーター。 毎分数千行を処理する高速さで、正確にコードを変換します。
コンバーターを使用することで、複雑なコーディング作業の大幅な節約ができます。コンバーターはとても正確でセキュリティも高く、コードは利用者のマシン内に留まるため安全性も優れています。
Selenium Nodes | Webスクレイピング ブラウザ自動化 KNIME拡張ノード (クリックで表示)
Selenium Nodes | Webスクレイピング ブラウザ自動化 KNIME拡張ノード
Selenium Nodes は、データ分析プラットフォーム KNIME 専用の拡張機能として開発された、Webブラウザ自動化・Webスクレイピング・Webアプリケーションテストのための強力なノード群です。 コーディング不要で、KNIME のワークフロー上にドラッグ&ドロップするだけで、ブラウザ操作やデータ取得、テストシナリオの自動化を可能にします。
- Mercury A1 : 軽量の7DoF協働ロボットアーム
- Mercury B1 : 2つの7DoFロボットアームを備えたセミ・ヒューマノイドロボット
- Mercury X1 : 2つの7DoFロボットアームと移動のためのモバイルベースを備えた汎用ヒューマノイドロボット
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exaloop Codon | Python C++変換 高速化 AOTコンパイル (クリックで表示)
exaloop Codon | Python C++変換 高速化 AOTコンパイル
Codon(コドン)は、PythonコードをC/C++並みの高速性で実行可能なバイナリへと変換する高性能なコンパイラです。 LLVMをバックエンドに使用しており、JITではなく完全なAOT(Ahead-of-Time)コンパイルを採用している点が大きな特長です。 マルチスレッド対応やSIMDベクトル化、動的型解決の最適化などを通じて、Pythonでは難しい最適化処理を自動的に行います。 Pythonとの高い互換性を保ちつつ、NumPy、Pandas、BioPythonなどの主要ライブラリとの統合もサポートされています。
PyArmor 9 | Pythonスクリプト 難読化 ツール (クリックで表示)
PyArmor 9 | Pythonスクリプト 難読化 ツール
PyArmorは、Pythonスクリプトを難読化し保護するためのコマンドラインツールです。Python開発者が価値のある知的財産を保護するのに役立ちます。 PyArmorによって難読化されたPythonスクリプトは、通常のPythonスクリプトと同様に実行することが可能です。バイトコードは各コードオブジェクトが実行完了するとすぐに難読化されるため、高いセキュリティを確保することができます。また難読化したスクリプトに有効期限を設定したり、HDDのシリアル番号/ネットワークカードのMACアドレス/IPアドレスなどにバインドもできます。
ILNumerics | .NETアプリケーション 数値計算 拡張 ツール (クリックで表示)
ILNumerics | .NETアプリケーション 数値計算 拡張 ツール
科学者やエンジニア向けの.NETアプリケーション用 計算・可視化ツール。
ライセンスは主に、.NETアプリケーションに数学的アルゴリズムを実装する「Computing Engine」と、2D/3Dプロットやグラフでインタラクティブにデータを可視化する「Visualization Engine」の2種類がございます。

大学研究室での導入事例と成果
実際の研究室での導入事例をご紹介します。
導入後の成果や運用の様子を具体的に提示し、導入のイメージを持っていただけます。
よくある質問(FAQ)
Q1. どの製品が自分の研究に合っているか分かりません。
テグシスでは、研究テーマ・用途・予算に応じた構成提案を行っています。
CAD、シミュレーション、材料解析など、目的に応じた最適なワークステーションや評価機材をご案内します。
ユニポス/テグシス/TKSの観点から、専門スタッフが選定をサポートします。
Q2. 調達にどれくらい時間がかかりますか?
製品や構成内容によって異なりますが、標準的なワークステーション構成であれば3〜4週間程度で納品可能です。
海外製品調達の場合も、弊社ユニポス事業部との連携により、保証・サポート体制を含めてスムーズな調達を支援します。
Q3. サポートは日本語で受けられますか?
はい。導入前のヒアリングから、納品後の技術サポート・トラブル対応まで、すべて日本語で対応可能です。
研究者の皆様が安心してご利用いただけるよう、専門スタッフが継続的にサポートします。
海外製品のサポートについては、「サポートパック あんしん+」をご用意しています。
Q4. 納品された機材はすぐに使えますか?
はい。OS・ドライバをインストール済みの状態で納品いたします。
ソフトウェアのインストール・事前設定につきましては、お客様のご要望に応じて対応いたします。
また、弊社TKS事業部との連携により、「届いたその日から使える」環境を整えることで、研究開始までの時間を大幅に短縮できます。
Q5. 機材の設置や初期動作確認もお願いできますか?
可能です。現地設置・接続・初期動作確認まで対応しており、研究室での環境構築を一貫してサポートします。
Q6. 導入後に構成変更や追加機材が必要になった場合はどうすればいいですか?
テグシスでは、段階的な導入や拡張にも対応しています。
研究の進展に合わせて、構成変更や追加機材のご相談も柔軟に承ります。
Q7. 他の大学や研究機関での導入事例はありますか?
はい。複数の大学・研究機関での実績があります。
導入後の成果や運用の様子も公開しており、参考情報としてご覧いただけます。
お問い合わせ・ご相談
研究室の立ち上げや機材選定に関して、少しでもご不安やご不明点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
テグシスでは、AI・ロボティクス分野に精通した専門スタッフが、研究テーマやご予算に応じて最適な構成をご提案いたします。
「まだ具体的な構成が決まっていない」「予算の目安だけ伝えたい」「導入事例を参考にしたい」といった段階でも問題ありません。
初期ヒアリングから導入後の運用まで、一貫したサポート体制で、研究者の皆様の時間と成果を最大限に支援いたします。