スパコンを手元に、いつでも、どこでも。
NVIDIA DGX Sparkは、AI開発の現場に革新をもたらす、世界初のパーソナルAIスーパーコンピュータです。最大2000億パラメータの大規模モデルをローカル環境で実行できる性能を備え、クラウド依存からの脱却、機密データの安全な取り扱い、そして即時開発環境の構築を可能にします。本ページでは、DGX Sparkの技術的特長、導入メリット、製品ラインナップについて詳しくご紹介します。
製品概要
Grace Blackwellアーキテクチャ搭載
第5世代Tensor Coreを備えたBlackwell GPUと、20コア構成のGrace Arm CPUを統合。
AI演算に特化した設計により、最大1,000 AI TOPSの処理性能を発揮します。
128GBの統合メモリによる大規模モデル対応
CPUとGPUが共有する128GBのLPDDR5xメモリにより、最大2000億パラメータのAIモデルをローカルで実行可能。メモリの共有によってデータコピーが不要となるため、実行速度が向上しています。
従来はクラウドでしか扱えなかった規模のモデルを、デスクトップサイズで運用できます。
UbuntuベースのDGX OSとNVIDIA AIスタックをプリインストール
DGX Sparkには、AI開発に最適化されたDGX OSが搭載されており、PyTorch・TensorFlow・JupyterLabなどの主要ツールが事前構成済み。
起動後すぐに開発を開始できます。
2台接続でさらに拡張可能
ConnectX-7 Smart NICを用いて2台のDGX Sparkを接続することで、最大4050億パラメータのモデルにも対応。
GPT-4クラスの推論や微調整を、クラウドを介さずローカルで実現できます。
製品ラインナップ

提供元 | ストレージ構成 | 保守形態 | 特徴・用途例 |
NVIDIA純正モデル | SSD 4TB | 引き取り修理 | DGX OSを標準搭載。研究室・開発部門での本格運用に最適。 |
ASUS OEMモデル | SSD 1TB | 引き取り修理 | コンパクト構成。個人研究者や小規模開発チームにおすすめ。 |
Dell OEMモデル | SSD 2TB / 4TB | オンサイト保守 | 保守体制が充実。企業・組織での継続運用に適した選択肢。 |
選定ポイント
保守体制の違い
Dellモデルはオンサイト保守に対応しており、障害時の迅速な対応が可能。NVIDIA・ASUSモデルは引き取り修理対応のため、運用体制に応じた選定が重要です。
ストレージ容量の違い
大規模モデルの保存や複数プロジェクトの並行運用を想定する場合は、4TBモデルが推奨されます。軽量な推論用途やPoCには1TB構成でも十分対応可能です。
ソフトウェア環境
NVIDIA純正モデルにはDGX OSとNVIDIA AIソフトウェアスタックがプリインストールされており、導入後すぐに開発を開始できます。
導入メリット
1. クラウド依存からの脱却
2. 機密データの安全な取り扱い
3. 大規模モデルの開発・推論に対応
4. マルチユーザーでの共同利用
5. 導入後すぐに使える環境
課題・ニーズ |
DGX Sparkによる解決 |
クラウド依存によるコスト・レイテンシ | ローカルで推論・微調整が可能 |
機密データの外部送信リスク | 自己暗号化SSDで安全にローカル処理 |
大規模モデルの開発環境不足 | 2000億パラメータ対応の統合メモリ搭載 |
複数ユーザーでの利用 | JupyterHubやSSHでマルチユーザー対応 |
活用シーン
- 社内GPTの構築・運用(例:社内文書検索、チャットボット)
- 医療・法務・製造業向けの特化型AI開発
- Jetson向けモデルの最適化・変換(TensorRT対応)
- REST APIによる社内システム統合
- マルチユーザーによる共同研究開発(最大8名同時接続)