Ubuntuを入れたら次はこれ!WSL2にDockerを新規インストールする方法

Dockerは、アプリやソフトを「コンテナ」という箱に入れてパッケージ化し、決まった環境の中で動かすことができる仮想化技術です。
コンテナごとに分けて管理できるため、容易に実行・削除・再構築が可能になります。
この方法は、WSL2上のUbuntuはもちろん、本物のUbuntu (ネイティブ環境) でも使えます。

本記事では、DockerをWSL2上のUbuntuにインストールする手順をご紹介します。

前の記事:WSLでUbuntuをインストールしたら最初にやるべきこと | Ubuntu アップデートガイド

WSL2 (Windows Subsystem for Linux2)に関連したPC提案事例はこちら

1. 準備ツールをインストールしよう

Ubuntuでインターネット経由でソフトを安全にインストールするためには、「信頼できる配布元から来たものかどうかを確認する仕組み」が必要です。
そのために使われる電子的な証明書 (GPG鍵やSSL証明書など) や、それを確認するためのツールをあらかじめインストールします。

sudo apt-get update

を入力してEnter
→今どんな新しいバージョンがあるかを調べ、リストを更新します。

sudo apt-get install -y ca-certificates curl

を入力してEnter
→インターネットから安全にデータをダウンロードできるようにするための準備をするコマンドです。

2. 署名用フォルダを作ろう

Dockerの鍵 (GPG鍵) を保存するフォルダを作ります。

sudo install -m 0755 -d /etc/apt/keyrings

を入力してEnter

3. Dockerの鍵を保存しよう

Dockerから配布されている「正規品である証明書 (GPG鍵) 」をダウンロードして保存します。

sudo curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg -o /etc/apt/keyrings/docker.asc

を入力してEnter

まとめて一括で実行してください。

sudo chmod a+r /etc/apt/keyrings/docker.asc

を入力してEnter
→Dockerの本物であることを証明する鍵をダウンロードして、UbuntuがDockerを安全に使えるように設定します。

4. Dockerのリポジトリを設定しよう

ここでは、「Dockerをどこからインストールすればいいか」をUbuntuに教える設定をします。

 (1) コマンド1:リポジトリの情報をUbuntuに登録

以下の長いコマンドをまるごとコピーして貼り付けて、Enterを押してください。

echo \ “deb [arch=$(dpkg –print-architecture) signed-by=/etc/apt/keyrings/docker.asc] https://download.docker.com/linux/ubuntu \ $(. /etc/os-release && echo \”${UBUNTU_CODENAME:-$VERSION_CODENAME}\”) stable” | \ sudo tee /etc/apt/sources.list.d/docker.list > /dev/null

※貼り付けは1行ずつではなく、まとめて一括で実行してください。

(2)コマンド2:パッケージリストを更新

上の登録が終わったら、以下のコマンドでUbuntuの「インストールできるソフト一覧」を更新します。

sudo apt-get update

 5. Docker本体のインストール

以下のコマンドを入力してください

sudo apt-get install -y docker-ce docker-ce-cli containerd.io docker-buildx-plugin docker-compose-plugin

 6. Dockerが動くか確認しよう

以下のコマンドを入力してください

sudo docker run hello-world

成功すると以下のようなメッセージが表示されます

Hello from Docker!
This message shows that your installation appears to be working correctly.
 

FAQ

  • 「パーミッションがない」と表示される →コマンドの冒頭に sudoを忘れていないか確認してください
  • curl で止まる (反応がない) →ネット接続や、コマンドのコピーミスを確認してください
  • hello-world でエラー  → Dockerのインストール直後は再起動が必要なこともあります

関連情報

PC提案事例

WSL2 (Windows Subsystem for Linux2)に関連したPC提案事例はこちら

技術記事

参考:OSインストール環境の違いによるAIの実行Performance比較 (Linux、Docker、WSL2)

参考:Windows 11上のWSL2でCUDA Toolkit環境を構築する方法

参考:WSL2の使用例

参考:【記事】Windows Subsystem for Linux 2(WSL2)のGPUサポートについて【1/3】

参考:【記事】Windows Subsystem for Linux 2(WSL2)のGPUサポートについて【2/3】

参考:【記事】Windows Subsystem for Linux 2(WSL2)のGPUサポートについて【3/3】

 

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