電源を入れればすぐにWIEN2kが使えるパッケージモデル

 

 

すぐに使える WIEN2k ターンキーシステム

全電子計算法で第一原理計算を行う「WIEN2k」は、精度の高さに定評があるソフトウェアです。
しかし同時に、WIEN2kはセットアップの難易度の高さでも知られており、導入を躊躇されるお客様が多くおられます。

そうした問題の解決を目指し、お手元に届いてすぐにWIEN2Kを使えるようセットアップしたパッケージモデルをご用意しました。

このパッケージでは、ワークステーションへWIEN2k本体をインストールし、w2webを使用してGUIで操作ができる状態、
結晶構造可視化ソフト (XCrySDen) がセットアップされた状態で納品いたします。

WIEN2kのパッケージには、SCF計算後に電子密度、DOSなどのプログラムが付属していますので、これらの物性の計算・表示を簡単に行うことができます。
WIEN2kにはユーザーマニュアル (英文) が提供されていますが、約300ページにわたる詳細な内容であるため、全てを理解してから計算を始めるのは大変な時間と労力が必要です。そのため、弊社PCへのセットアップを実施されたお客様がクイックスタートできるよう、WIEN2k日本語マニュアルをご用意しました。このマニュアルは、ユーザーマニュアルにある例題物質TiCを用いて、SCF計算を行い、電子密度、状態密度、バンド構造を計算するまでを、WIEN2kの原理説明 (原文翻訳) と併せて日本語で説明する内容です。
ワークステーション&セットアップの環境構築とあわせて、WIEN2kを素早く快適にお使いいただくための日本語マニュアルも是非ご利用ください。

パッケージ内容
  • ワークステーション本体 (※)
  • WIEN2kライセンス (※)
  • 結晶構造可視化ソフト (XCrySDen)インストール
  • 日本語マニュアル (計算開始までのチュートリアル)
  • メーカー連携による、技術コンサル・サポート

※ソフトウェアインストール済、GUIソフト (w2web)をセットアップ済

※必要に応じて研究に必要なソフトウェア・設定を追加でセットアップ可能です

※出張での現地対応も承っていますので、お気軽にご相談ください

WIEN2kラインセンスの価格は、お客様のご所属によって異なります。各ライセンス+上記パッケージ内容を含めた価格は以下のとおりです。

なおワークステーション本体の構成も、「ローエンド (エントリー) 」「スタンダード」「おすすめ」の3種類をご用意しておりますので、用途やご予算感に合わせてご検討ください。

「ローエンドWS構成」は、比較的小規模の結晶で、SCF計算後に電子密度計算等のWIEN2kのパッケージに含まれている物性計算を行うことを想定しています。単位格子の中に多種の元素を含む結晶、supercell等の構成も問題なく計算できますが、この構成では計算コスト (時間が掛かる) 場合があります。

「スタンダードWS構成」は、supercellを用いた内殻励起の計算、slab構造を用いた計算でも計算コストが大きく増えずに実行できる仕様です。

「おすすめWS構成」は、「スタンダードWS構成」ではSFCの計算時間が1週間以上かかる規模の処理を、並列計算機能を駆使して計算コストを下げることができる構成となっています。

 

■WIEN2kライセンスとワークステーション本体、インストールを含む価格例

WIEN2k ライセンスの種類 パッケージ価格
Commercial Users 企業や商用利用ユーザー
 + ワークステーション(WS)本体 + 各種インストール・サポート + 日本語マニュアル

ローエンドWS構成¥1,120,900-

スタンダードWS構成¥2,040,500-

おすすめWS構成¥2,500,300-

Governmental Labs 政府研究所や機関
 + ワークステーション(WS)本体 + 各種インストール・サポート + 日本語マニュアル

ローエンドWS構成¥469,700-

スタンダードWS構成¥1,359,300-

おすすめWS構成¥1,849,100-

Academic institutions 教育機関
 + ワークステーション(WS)本体 + 各種インストール・サポート + 日本語マニュアル

ローエンドWS構成¥325,380-

スタンダードWS構成¥1,244,980-

おすすめWS構成¥1,704,780-

■パッケージに含まれるワークステーション本体の仕様 (参考)

ワークステーションのスペックは、ご注文時のパーツ供給状況などによって変更となる場合があります。
よりハイスペックなワークステーション構成をご希望の場合は、お気軽にご相談ください。

 

テガラのターンキーシステムなら納品されたその日から、実験スタート!

「TKS (ターンキーシステム)」とは、特定の目的を叶えるための最適な構成で構築され、さらに事前に各種設定までされている等、「電源を入れれば (TurnKey)すぐに使える」状態で提供されるシステムを指します。

テガラの考えるTKSは、お客様の研究開発におけるあらゆる課題解決のお手伝いを想定しています。研究者の皆様が抱える、研究の進行を妨げるあらゆる障害・課題にアプローチし、最高の成果を出していただくための、最適なソリューションをご提案いたします。

WIEN2kとは?

WIEN2kは固体物理学や材料科学で使用される計算ソフトウェアで、固体の電子構造を第一原理計算によって分析します。経験的なパラメータに頼らず、密度汎関数 (DFT) 理論を用い、非常に正確で信頼性の高い結果を提供します。

WIEN2kの最大の特徴は、フルポテンシャル法を用いている点にあります。

フルポテンシャル法は、擬ポテンシャル法とは異なり、内殻電子の波動関数も考慮しているため、X線による内殻電子の励起スペクトルであるXANESの理論計算を行うには最適のシミュレーションソフトだと言えます。

また、WIEN2kにはXSEPCと言うX線吸収/エミッションを計算するプログラムが付属しています。
このプログラムは、GUI上でプロファイルのブロードニングパラメータを簡単に設定することが可能です。これは、WIEN2kの計算結果と実験結果を比較するもあたり非常に重要な点と言えます。

WIEN2kはこの他にも絶縁体、半導体、金属など様々な種類の材料の電子的性質を高精度で計算することが可能です。また、物質の表面や界面など、異なる物理状況に対応する柔軟性も備えています。

主な活用分野には、新素材の開発、物性物理学、化学、ナノテクノロジーなどがあります。
新しい半導体材料や超伝導体の開発、物質の電気伝導性や磁性、光学的性質の研究、化学反応のメカニズム解析、ナノスケールでの材料の振る舞いの理解など、多岐にわたる研究に貢献する優れたソフトウェアです。

主な用途
– 結晶の電子構造解析
– DFT法に基づくバンド構造計算
– 相対論効果を含む電子構造計算
– 電子状態や物性の詳細な計算
– 多くの機能を備えた全電子計算プログラム

 

 

納入実績 (主要取引先)

東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、東北大学、東京工業大学、九州大学、早稲田大学、北海道大学、慶應義塾大学、名古屋工業大学、電気通信大学、横浜国立大学、東京理科大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、九州工業大学、千葉大学、立命館大学、大阪府立大学、長岡技術科学大学、神戸大学、静岡大学、豊橋技術科学大学、近畿大学、関西大学、茨城大学、日本大学、群馬大学、岐阜大学、広島大学、芝浦工業大学、埼玉大学、東京農工大学、 (順不同 敬称略)

★その他 多数の研究機関・教育機関・企業への納入実績があります

ご注文の流れ

WEBの見積フォームへ必要事項を記載の上、送信ください。
弊社よりメールにて提案構成をお見積もりします。ご確認の上、メールにてご注文の旨をお知らせください。
宅配便にて商品をお届けします。

学校、公共機関、独立行政法人のお客様へは、見積書/納品書/請求書の3点セットを発行いたします。
(法人掛け売りによる後払いです)

 

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