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- 事例No.PC-10449
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参考価格:
878,900円機構解析用マシン
用途:機構解析 (運動解析) 用CAEソフトウェア「RecurDyn」及び「Matlab」の利用お客さまからのご相談内容
機構解析(運動解析)用CAEソフトウェア「RecurDyn」と「Matlab」を使用するためのマシンが欲しい。希望する要件は以下の通り。
・予算は100万円以下
・計算速度を重視するテガラからのご提案
ご予算100万円の範囲でご提案しました。
■Point
・RecurDynはCPUコア数が多すぎても計算速度に対して効果がない可能性がある。
・RecurDyn単体ではGPUアクセラレートを行っていない。参考:RecurDyn ServicePack (FunctionBay) ※外部サイトに飛びます
上記の点から、
・Matlabでコア数が有効な使い方・コードであるか。
・GPUアクセラレートを利用しているか。次第で適切な構成が異なるため、お客様にはMatlab側の利用状況をご確認いただきました。
■お客様からの質問・要望
・SMP (並列処理計算)というツールを使っているが、それでもコア数の増加は効果的ではないのか?参考:SMP 並列処理計算※外部サイトに飛びます
SMPのメーカーページには「8コア、16コアの並列処理計算(SMP)に対応する」との記載があるため、逆説的に最大16コアで設定するのが良いと判断しました。そのため、CPUは高性能コア 8コア+高効率コア 8コア仕様の「Core i9-12900K」を採用しています。
8コア計算は高性能コアで、16コア計算の場合は高性能コア+高効率コアを使用して対応します。
・MATLABの利用では、コア数を気にした使い方・コードの書き方はしていないが、将来的にはビッグデータの解析を行いたい。その際に計算速度ができるだけ速くなるようにしたい。
解析用途で利用されることの多い「R」や「SPSS」等は、標準ではCPUの並列化はあまり活用されていないのが現状です。並列化を使用することはできますが、コア数が多いほど効率が良い…といったものではありません。そのため、ご提案のコア仕様でも問題はないものと考えます。
一方、将来的にビッグデータ解析を予定している場合は、ストレージ容量・速度面のグレードアップを推奨します。なお、お客様からはCADも利用するとのお話をいただいたため、ビデオカードにはA2000を選定しています。
本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。主な仕様
CPU Core i9-12900K (3.20GHz 8コア + 2.40GHz 8コア) メモリ 128GB ストレージ1 2TB SSD M.2 ストレージ2 4TB SSD S-ATA ストレージ3 4TB SSD S-ATA ビデオ RTX A2000 ネットワーク on board (2.5GBase-T x1) 筐体+電源 ミドルタワー筐体 + 1000W OS Microsoft Windows 11 Pro 64bit ■FAQ
・RecurDynとは
RecurDyn (リカーダイン)は機械システムの運動メカニズムを評価するための機構解析 (運動解析) 用のCAEソフトウェア。もともとは戦車の履帯開発などで使用されていたものが民間向けに商用化され、建設重機メーカーに利用されるようになり、その後精密機械の解析にも対応したことで、自動車やロボットの分野にも広まった。参考:RecurDyn ※外部サイトに飛びます
・「高性能コア」「高効率コア」とは
インテル第12世代デスクトップ向けCPUであるAlder Lakeに搭載されたコアの種類。
高性能コア(Golden Cove Performance Core:Pコア)は処理パフォーマンスを重視しており、高効率コア(Gracemont Efficiency Core:Eコア)は電力効率を重視。Core i9-12900Kの場合、それぞれのコアのスペックは以下の通り。高性能コア (Pコア) :3.2GHz~5.2GHz 8コア16スレッド
高効率コア (Eコア) :2.4GHz~3.9GHz 8コア8スレッド事例追加日:2022/11/04
「お客様だけのオーダーメイドPC」を製作しています。
用途に応じた細かなアドバイスや迅速な対応がテガラの強みです。