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事例No.PC-10746C
参考価格:
2,492,600

Stata/MPの動作に特化した分析用マシン (メモリ1TB)

用途:「StataMP」「R」「Python」などの利用

お客さまからのご相談内容

事例No.PC-9133Bを見ての問い合わせ。
Stata/MPのデータファイル (約170GB) を扱うことのできるマシンを、予算300万円程度で導入したい。
Stata/MPで取り扱う変数がプログラム実行中に3倍程度増加し、要求されるメモリが相応に増えたとしても、処理落ちすることなく対応できるスペックを希望する。

現在使用しているマシンスペックは以下の通り。

・CPU:Core i5-8400 (2.8GHz 6コア)
・メモリ:64GB
・OS:Windows10

メモリは512GBを希望するが、毎年20GB近いデータファイルが追加されることから、メモリの拡張性を確保する等のアドバイスを期待する。
ストレージは、Stata/MPを扱う際のメモリ超過を考慮してSSDにした方がよいのかとも思うが、特に考慮する必要がないようであれば教えて欲しい。
また、CPUの選定についてもどのように考えるべきなのか知りたい。

テガラからのご提案

ご連絡いただいた条件に合わせて構成を検討しました。

■Point

・Stata用マシンのCPU選定は、Stataライセンスの契約コア数次第。
・CPUとメモリ間の速度を考えると、メモリスロットに空きを作らず全てのスロットを埋める形での搭載が推奨される。

お客様はPC-9133B (32コアライセンス仕様構成) をご覧になってのお問い合わせでしたので、32コア契約を前提として検討しました。

メモリ容量を重視して、2CPU構成にすることでより多くのメモリモジュールを搭載できるようにした構成です。
初期状態では1TBの容量を確保しつつ、モジュールの挿し替えにより最大2TBまで対応することができます。
メモリ容量が512GB~1TB程度で良い場合や、CPU速度を優先する場合にはPC-10746AまたはPC-10746Bをご覧ください。

ストレージは、万が一扱うデータ量がメモリから溢れた場合を考えて、システム側を高速なSSDとしています。
ただし、SSDは性質上書き換え回数に制限があり、常時メモリスワップすることを前提とした使い方はあまり推奨されていません。
速度や耐久性はSSDの空き容量に左右される面があるため、容量の大きい製品を選定しています。ただし、このSSDにメインデータを置きっぱなしにするのではなく、16TB HDD側に移動して保存する形の利用を想定しています。
SSD側は、十分に空き容量を残してサステイン性能を確保する形になりますので、Cドライブには極力必要のないデータを置かないことを前提としています。

本事例の構成は、お客様から頂戴した条件を元に検討した内容です。
掲載内容とは異なる条件でご検討の場合でも、お気軽にご相談ください。

主な仕様

CPU Xeon Gold 6326 (2.90GHz 16コア) x2
メモリ 1TB REG ECC (64GB x16)
ストレージ1 4TB SSD M.2
ストレージ2 16TB HDD S-ATA
ビデオ NVIDIA T400
ネットワーク on board (1GbE x1 10GBase-T x1)
筐体+電源 タワー型筐体 + 1000W
OS Microsoft Windows 11 Pro 64bit

■FAQ

・Stataとは
Stataは、データ分析やデータ管理、図表生成などの機能を備えた総合統計ソフトウェアパッケージ。
マウスによるGUI操作に加え、強力かつ直感的なコマンドシンタックスでの実行も可能で、使いやすくかつ高速で正確なのが特徴。

参考:Stata ※弊社ユニポスの取扱商品ページに飛びます

 

・メモリスワップとは
メモリ領域が不足する場合に、メモリ内のデータをストレージに移す動作。
ストレージに移したデータが必要になった場合には、再度メモリ上に呼び戻す必要がある。
この動作自体はOS側で自動的に行われるが、スワップが頻発するとPCの動作が不安定になる場合がある。
また、ストレージの読み書きが頻繁に発生するため、SSD上をスワップ領域にすると書き込み寿命を早める原因になり得る。

 

・サステイン性能とは
HDDやSCSIバスを用いたストレージ機器で、連続的にデータを転送する際の性能。

 

 

事例追加日:2023/01/17
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